僕は高校時代、部活動は弓道(わかりますよね?知らない人ゴメン)をやってました。 
なぜそんな物珍しい部活動に入ったのかというと、ある可愛い1コ上の先輩がいたから。 
その先輩(以後A先輩)はかわいいだけではなく、実力もあり、部内の人気No1でした。 
A先輩は小柄(150センチ)で、細身のはかなげな感じの体つきでしたが、 
弓を引いているときの凛とした表情と、普段見せる愛くるしい表情のギャップがたまりませんでした。 
そして何よりも、袴を帯でギュっとしめたときのウエストのくびれがハアハアものでした。 
 
実を言うとこの学校は弓道では県内有数の強豪校で、練習は辛かったです。 
A先輩は常に試合に出場するAチームのエースで、雑用ばかりの僕ら1年坊主からすれば雲の上の存在。 
僕は一念発起して、「俺も男子Aチームのエースになって、あの先輩を振り向かせるぜ!!」と邪念を燃やしました。 
今思うと自分でも不思議でしたが、それからの日々は朝6時に弓道場に向かい、HRが始まるまでひたすら自主練習。 
昼休みも弁当を3分で済ませてひたすら自主練習。放課後も夜9時まで練習三昧。 
そして僕は努力の甲斐あってついにAチームに選出!そのころからA先輩ともよく話すようになり、自主練を一緒にやったり、 
チーム内の人間関係や学校での他愛もない話で結構仲良くなりましたが、それ以上の関係には発展しそうでしない 
もどかしい日々が続きました。 

中略(1年後)。 

その日の放課後もいつもの様に自主練習をつづけていました。 
当然、A先輩は練習熱心ですから、僕から少し離れたところで練習しています。 
6時くらいでしょうか。ポツポツと雨が降ってきました。次第に雨足は強くなり、いよいよ本降りです。 
ほかの部員はみな慌てて帰り支度をして道場をとびだし、帰宅の途につきました。 
僕がほかの部員たちが道場を後にするのを見送って暫しその場でボーっと雨空を眺めていると、 
「みんな帰っちゃたね。」と可愛い声が僕のうしろから聞こえてきました。 
その場で世間話みたいなのを15分くらい続けていました。 
さらにA先輩は僕の背中をさすりながら、『○○(僕の名前)の背中すごくカタイね』 
「ああ、筋肉の事ですか?広背筋です。」僕は平静を装って答えました。 
「いつも頑張って練習してるもん、鍛えられるよね。引き締まっててカッコいい。」 

おおっ!これって脈ありか?「私なんか腕こんなんだよ。」A先輩は半袖の胴着の袖をまくり、 
綺麗な白い二の腕を出しました。「さわっていいですか?」そう言いながら僕は思わずその二の腕に触れてしまいました。 
プニュプニュとつきたての餅のように指に吸い付く肌に段々とぼくはムラムラしてきました。 
A先輩は嫌がりもせず潤んだ目で僕を見つめています。 
そのまま5分位無言で経過。広い道場には屋根を打つ雨の音だけが響いていました。 
僕は先輩に今までの想いを伝えるチャンスとみて声を出そうとした瞬間、 
ほっぺたを真っ赤に染めた先輩が「○○のこと、ずっと好きだった。引退するまでにいわなきゃって思ってたんだけど・・・」と電撃告白! 
うえええええええええええええええええ!まじかよ!!!!!!!!!!!!! 
心の中の僕は小さなガッツポーズを100回位してました。