今から2年程前、私が高校3年生の文化祭での出来事です。
私は学校中の男子、それこそ学年を問わずほとんどの男子たちから、『女神』又は『アフロディーテ』というあだ名を付けられていました。
最初は意味が分からなかったのですが後になって分かったのは、ありがたいことに男子達が私の事を物凄く美人で清楚だと噂をしてくれて、告白したいけど高嶺の花過ぎて出来ない。
そんな中から生まれたあだ名という事でした。
大学生の今ではよく街中でモデル会社からスカウトを受けますし、またありがたい事なのかどうか、東京のほぼ全てのキー局から、「うちの女子アナになりませんか?」というお誘いがかかっています。
※まあ、女子アナには興味がないのですが。
そんな私は小学校時代から新体操をしていた関係で、3年の文化祭ではあるパフォーマンスにおいて、一緒に出演して華を添えて欲しいと頼まれたのです。
しかし1つ困った問題が起こりました。それは着替えの場所です。
私はその部活の正式メンバーではなかったので、彼女達の更衣室は使えませんでした。
また当日は他の女子更衣室も一杯。とても私のスペースなんて空いていません。
すると担任の先生から、「普段生徒は絶対に入れない、この資料室で着替えなさい。」と言って、入室の許可を頂いたのです。
これが全ての始まりでした。
前日に私は自分の更衣室となる資料室に初めて足を踏み入れました。
部屋がとても広いためか、前と後ろの両方に出入り口があります。
そして何故か先生はとても大きな、一見鏡の様な透明な板を部屋の真ん中に運び込み、それで部屋を完全に2つに仕切りました。
そして先生は、
「当日、部屋が足りなくてこの壁の向こうで男子運動部が着替えることになったんだ。君には前の扉専用の鍵を渡しておくから、男子たちは決して入れないし、勿論君がこっちで着替えてる事も言わない。それにこの透明な壁も、今から黒のカーテンを君の部屋の方に付けるから、男子達からは絶対に見えないから。」と言ってきました。
私がうなずくと、先生は早速カーテンを取りに走って行ってしまいました。
9月の文化祭当日、その日はとても暑く、体のラインがはっきり分かる程にピッタリとした新体操用の私のレオタードは、出番が終わる頃には汗でますます貼り付いていました。
早速、着替える為に資料室の前の扉を鍵で開けて中に入ると、黒のカーテンで仕切られた向こう側から男子達の騒ぎ声が聞こえてきました。
『本当に、向こうで男子達が着替えているんだ……』
そう考えた途端、なんだか急に体がムズムズしてきました。
男子達は私の事を女神とか言って全然告白も何もしてくれない。なのに2年の秋に修学旅行で沖縄の海に行ったときなどは、私がビキニ姿になった途端、最早学年中の男子達が犯すような目で私の体を見て来て、陰で私のおっぱいを触りたいとか言って騒いでる。
『男なら、もう少し強引に迫ってよ!』
そう思った私は、私の更衣室を男子達の目から隠していた黒いカーテンを勢いよく全開にしました。